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15 May 2020進み続ける学習➄ - LAIS幼児部で活躍する3人の教員

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このシリーズのほかの記事はこちらをご覧ください:

・止まることのない学習① - 概要:LAISにおけるオンライン授業 /

・止まることのない学習② - リモート教育への移行:MS/HS教員へのインタビュー /

・止まることのない学習③ - 初等部も休校にはならない /

・止まることのない学習④ - 初等部も休校にはならない~算数編~ /

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LAIS幼児部も毎日のオンラインクラスに参加しています! このインタビューでは、幼児部の担任であるUsha、Eduard、Sagunが、2歳から5歳までの子どもたちにオンラインクラスをどのように行っているかについて話します。

Q1. LAIS幼児部は通常どのような時間割で進められていますか? LAIS幼児部の特徴について教えてください。

Usha(シニアキンダー、4〜5歳):幼児部での一日は、9:30から10:00までのモーニングサークルから始まります。この時間を使っていくつかの歌を歌ったり、本を読んだりします。その後、シニアキンダーだけでホームルーム活動を行います。そして、10:30からはおやつタイムがあります。

メインのお勉強時間は10:40から11:50までで、合間に休憩時間も取ります。ランチタイムは12:00から13:00です。次に、ロジカルシンキング(論理的思考)を鍛える時間を設けます。週に一回のペースで音楽、体育、そしてダンスの授業があります。そして、13:50に帰宅する準備を始めます。

このように、子どもたちに精神的にも身体的にも健康でいてもらうためにたくさんの活動を行います。子どもたちとしても、様々な活動を行うことを楽しんでいるようです。

 【シニアキンダーの時間割】

9:30-10:00: あさの会

10:00-10:30: モーニングサークル

10:30-10:40: おやつ

10:40-11:50: お勉強

12:00-13:00: ランチ

13:00-13:50: さまざまな活動/音楽/体育/IT/ダンス

14:00: お迎えタイム

Eduard(ジュニアキンダー、3〜4歳):新型コロナウィルスによる学校閉鎖以前の1日の時間割は次のとおりです。 

09:00-09:30: お見送りタイム

09:30-10:00: モーニングサークル

10:00-10:45: お勉強

10:45-11:00: おやつ

11:00-11:30: ラーニングアクティビティ/自由遊び

11:30-12:30: ランチ

12:30-14:00: お勉強

14:00: お迎えタイム

LAIS 幼児部では、異なった教育アプローチを用いています。お勉強にも注力していますが、遊んだり楽しんだりする時間も同じように重要であると考えています。

Sagun(ルビーエンジェルス、2〜3歳):オンライン学習に移行する前の時間割です。朝は9:00から9:30までに登園します。ジュニアキンダーとシニアキンダーの子どもたちと一緒に30分間のモーニングサークルを行います。スナックタイムの後、お勉強を行います。言語スキルを身につけるための動機付けとして、子どもたちとやり取りをしたり、本を読んだり、音楽に合わせて歌ったり踊ったりします。フラッシュカードやパズル、モンテッソーリ教育で活用されているビデオなど、様々な教材を使って日々新しいことを学びます。お勉強時間の合間には、休憩時間とお遊び時間を設けています。子どもたちが興味を持ち、参加を促せるような楽しいゲームを計画することが、言語を学んでもらううえで役立ちます。ランチタイムは12:00から13:00までです。ランチの後は、子どもたちにリラックスをして落ち着いてもらうために、静かに過ごす時間を10分間設けています。この時間、教育用の短いビデオを流します。 その後、目と手の協応を高めてもらうために、さまざまな活動を行います。最後の15分間で、片付け、荷造り、家に帰る準備を行います。 

【ルビーエンジェルスの時間割】

9:30-10:00: モーニングサークル

10:00-10:15: おやつ

10:15-12:00: ラーニングアクティビティ/自由遊び

12:00-13:00: ランチ

13:00-13:10: 静かに過ごす時間

13:10-13:45: 目と手の協応を高める活動

14:00: お迎えタイム

(↑ 左から右:Usha, Eduard, Sagun)

Q2. 2歳から5歳の子どもたちがオンラインライブ授業で学ぶのは、LAISの中で年齢的に最も難しいことだと思います。オンラインライブ授業に移行した後の1日のスケジュールはどのようなものですか。

Usha:オンライン学習では、主要科目の学習を一番の目的としつつ、ホームルーム活動も大切にしています。オンライン学習は対面での学習には勝てませんが、それでも子どもたちにとって最高の学びの場を提供できるよう、教員は努力を続けています。オンライン学習がスタートした当初は、通常の学校と同じく9:00~14:00で行っていました。しかし、子どもたちがパソコンの前で4時間も学習し、休憩時間はランチタイムの1時間のみとするのは非常に難しいということが判明しました。 保護者からも、12時までに短縮しないかというご意見をいただきました。

このことを踏まえ、一日2時間半のオンライン授業を実施することになりました。月曜日から金曜日まで、9:30から12:00の間で行われます。この限定された時間内で、すべての学習をバランスよくこなせるようにしています。

オンライン授業は、簡単なホームルーム活動から始まり、その後英語を学習し、算数と理科を交互に学びます。また、週に一回のペースで体育と音楽の授業を行います。オンライン学習は毎日12:00に終了しますが、最後の5分間は保護者とコミュニケーションを取る時間としています。

Eduard:おっしゃる通り、この年齢の子どもたちを対象にオンライン授業を行うことは非常に挑戦的です。最終的な時間割を決断するまでに、さまざまなことを考慮し、保護者や他の教員の意見もしっかりと聞きました。例えば、最初の一週間は、通常の学校と同様に09:30-14:00で時間割を組んでみました。しかし、オンライン保護者会や毎日の保護者とのコミュケーションをとおして、通常のタイムスケジュールでは長すぎるとのご意見をいただき、9:30-12:00に時間を変更しました。

Sagun:オンライン授業は月曜日から金曜日まで、9:30-12:00の時間で行っています。クラスでは、時間割に沿って英語、算数、理科を教えています。ルビークラスの子どもたちはまだ字を読むことができないので、目で見てわかりやすい教材を扱う必要があります。授業ではフラッシュカード、写真、ビデオクリップ、ワークシートなど多くの教材を使用するようにしています。ワークシートのコピーを宿題として配布したり、シーソーも使用したりしています。毎日、最後の5分間は保護者とコミュニケーションを取る時間とし、フィードバックや懸念事項を共有しています。

Q3. クラスを小グループに分けることもあるようですが、どのような効果があるのでしょうか?

Usha: オンライン学習を始めた当初は、シニアキンダーを一つのクラスにまとめて授業を行っていました。しかし、子どもたちは授業を受けることに慣れてしまい、説明をしている最中にもおしゃべりをするようになってしまいました。授業中にはおしゃべりをしないよう、指導しました。その後、このクラスを三つのグループに分けることにしたのです。 

この方法により、すべての子どもたちが授業に平等に参加できるようになり、学習がしやすくなりました。これは、教育を行ううえで自分にとっても印象的な出来事となりました。学習を進めるうえで、子どもたち一人ひとりに充分な時間を与えられるようになったのです。おかけで個々の理解度をきちんと把握し、より効果的な学習が行えるようになりました。

Eduard:ジュニアキンダーは生徒数が少ないので、常に一つのグループで進めています。他の二つの学年は、小グループに分けて授業を行っていて、とてもよく機能していると聞いています。

Sagun:ルビーエンジェルスについては、最初の7〜8分間はクラス全員で授業を行い、その後、1対1で教えている間に、他の子どもたちにはワークシートに取り組んでもらいます。この学年の子どもたちは年齢が小さいので、画面を長時間見ていると飽きてしまったり、気が散ったりするので、個人的には1対1で教える方法を気に入っています。それに、1対1の時間を設けることで、一人ひとりが必要としている学びに個別で対応することができますし、コミュニケーション能力をより高めていくことができます。

Q4. LAIS 幼児部では、3人の先生が日々オンライン授業を向上させるために話し合っています。どのようなことを話し合っているのですか?

Usha: オンライン学習を行うにあたり、主に幼児部のカリキュラムについて話し合いました。また、オンライン学習のためのさまざまなオンラインプログラムについても意見を出し合っています。子どもたちにとって最高の学びの場を提供し続けられるように、コミュニケーションの機会をいつも以上に多く設けています。 

Eduard:オンライン授業を使って子どもたち一人ひとりのニーズに応えるにはどうしたらよいのかを話し合うことが多いです。どのようなオンラインプラットフォームや教材を使用すれば子どもたちの学習を最適化できるのかについても議論します。現時点では、授業を行うためのオンラインプラットフォームとしてZoomを使用しています。また、子どもたちを教えるためのオンラインツールとして、SeeSawやLearnning A-Zも使用しています。

Sagun:まず、時間割を決めるにあたって長時間話し合いました。オンライン授業をマネジメントするために何が重要かについても議論しています。新しいプラットフォームやツールを使い始めるのは我々にとっても大きなチャレンジでしたので、ZoomとSeeSawの使い方を学ぶためにも長い時間をかけました。 

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